花道 だけ を 歩き ま しょう。 トレーダーズショップ: 実録FX 兄貴の花道

No.4 君の声

花道 だけ を 歩き ま しょう

でもそれが何なのか、自分でもわからなくて。 やるせないほどせつなくて悲しみに似た感情。 眠ろうとぎゅっと目を瞑るが今日も眠れそうにない 花道ははぁっと溜息をついた。 外が明るくなりだし新聞配達のバイクの音が耳に入る。 寝るのをあきらめまだ鳴ってない目覚ましをオフにしながら花道は立ち上がった。 無意識にテレビをつけいつも通りの順番で支度を始める。 テレビはたんたんとニュースや天気予報を伝えていた。 花道はそれをぼーっとした意識の中で見ていた。 こんなことは初めてだ。 目を閉じると寝不足の目はじーんと熱くなった。 やることねえし早めに学校行って秘密特訓でもすっかなっとTシャツやタオルをバックに詰め込む。 そう思ったとたん、ドキドキと心臓が鳴り出した。 「ぐおお!なんだなんだ?なんでこの天才桜木があんなヤツ相手に緊張しなくちゃならねえんだ!」と一人怒鳴りながらぜいぜいと肩で息をした。 何だか胸が締め付けるように痛む。 口開けばどあほうどあほうって!なんか言いたげにじっと見てきやがるし。 むかつくんだよ!あのキツネはいつか俺が倒す。 そのためには練習だ!あいつの三倍でも五倍でもやってやる! 花道は立ち上がり荷物を乱暴に掴んで家を出た。 結局学校で朝練する気になれず公園のベンチで時間を潰し、時間になるのを待ってから学校に向かった。 学校についても何もせず机にうつ伏していた。 いつの間にか授業が始まっていて、視線を窓の外に移す。 差し込んでくる太陽の光がとてもあたたかく寝不足な花道に眠気を引き起こす。 また気がつくと思い出してる。 ドリブルで相手をかわし、いくつもフェイクを入れふわーっとジャンプして華麗にダンクを決める。 いつも目を奪われてしまう。 どうして流川のことばかり考えてしまうのだろうか。 あいつが嫌いだから? 本当はわかってるような気がする。 気がついてるのにでも答えは出ないまま、、、。 「どうしたんだよ?天才」洋平にポンと肩を叩かれ休み時間になったことを知った。 「ぼーっとしちゃってよ。 悩み事か?」と言いながら洋平は花道の席の前に座った。 花道は目を擦りながら「なんか最近寝れねえんだよ」と言った。 「なんだよ?好きなヤツでも出来たのか?」 そう言われたとたん、花道は流川を思い浮かべてまた心臓が跳ねた。 真っ赤になってブンブンと頭を振った。 洋平は何気に聞いたまでだったが、わかりやすいやつだなと苦笑した。 「今までみたいに好きなら好きって言えばいいじゃんか?」あくびをしながら洋平は言った。 「違う!そうじゃねえんだよ!」しゅんとしてしまった花道は真っ赤な目をして洋平を見上げた。 「何が違うんだ?」 「それがわかんねえんだよ」 「花道、お前そいつのこと考えると苦しいか?」 「はあ?」 「すげえ辛いんじゃねえの?」 「なんか辛い、、、」今度はごく自然に流川が頭に浮かんだ。 「花道は恋って何だと思う?付き合うっていうのはどういうもんだと思う?」洋平はじっと花道を見て言った。 「なんかすげえ楽しいんじゃねえの?いつも一緒にいたいっていうか」と花道は聞かれた意味がわからないと言った感じで洋平を見た。 「恋っていうのはさ」洋平は少し間を開けると「今の花道みたいなこというんだぜ?すげえせつないっつうか苦しかったり泣きたいようなさ」 「俺恋してるのか?」 「たぶんな。 マジになっちまったんじゃねえの?」 「・・・・・。 」 多分気づいてないのはお前だけだと言いたかったが洋平は聞こえてきたチャイムに席に戻った。 何だかんだ考えてるうちに部活の時間になってしまった。 花道は重い足を引きずるようにして部室へと向かう。 「チューッス」と部室に入るとそこには流川だけがいた。 『マジになっちまったんじゃねえの?』と言う洋平の言葉が頭をよぎった。 「何してる?どあほう?」と流川が近づいてくる。 「おい?」 「るるる流川、今日練習終わったら残れ。 話がある」普通を装って勇気を出して言ったが声が震えているのが自分でもわかった。 流川はしばらく考えると「わかった」と言って体育館に向かっていった。 流川の姿が見えなくなると花道はへなへなとその場に座り込んでしまった。 とっさに言ってしまったが練習後いったい自分は何を流川に言おうとしてるのか? でも伝えなくてはならない気がする。 もうこのままでは自分がまいってしまう。 もうわかっている、流川への気持ちを。 流川と向き合って自分の気持ちをはっきりしよう。 「おっし!」と決意し花道は着替え始めた。 花道は雑念を吹き飛ばすように練習に励もうとしたが、流川が視界に入り集中できない。 しかもたまに見とれてしまっている自分がいたりする。 やっと今日のメニューが終り花道はいつもより体力を気力を使い果たした気がしていた。 「花道、今日三井さんと飯食いに行くけど一緒にいかねえか?」とリョータが話し掛けてきた。 流川と目が合う。 「悪い。 今日は少し残って練習してえことあんだ。 またな」 「そうか。 んじゃまたな」ほどほどにしとけよーとリョータは体育館を出て行った。 体育館には流川と花道しかいなかったが、まだ部員が部室にいるのでいつものように個々に居残り練習していた。 花道は反対側のゴールで練習してる流川が気になってしかたがなかったが振り向くことが出来ない。 それにこれから伝えることをまだ何も考えてない。 正直何が言いたいのか自分でもわかってない。 手がワナワナと震えている。 「おい」と声を掛けられ、驚きのあまり飛び上がってしまった。 「な、びっくりさせんな」 「話あんだろ?」 「お、おう」 流川は何も言わずじっと花道を見つめている。 花道の視線が泳いだ。 「なんか、、、その、、、つまり、、、」 「早く言え。 どあほうが」と流川はふーっと溜息をついた。 「俺、、、てめえが、、好きかもしんねえ」 「聞こえねえ」 「俺はてめえが好きだっつったんだよっ!」涙目になりながらはっきりと言った。 「おかしいだろ?俺もてめえも男なのによ。 こんなんなんか間違ってるってわかってっけど、、、」 「うるせー少し黙れ」と花道の言葉を遮って流川はしゃべりだした。 「俺はずっとてめえを見てた」流川の言葉に花道の目が見開く。 「いつも頭から離れねえしいつもてめえのこと考えて眠れねえしいつも会いてえって思ってた」 「俺も、、、そうだ」同じ思いを告げてくる流川に花道の中で今までの疑問がすべてのことがすとんと収まった気がした。 「俺も好きだ。 桜木」と流川は花道の頬に手を置き顔を傾け近づいてきた。 「ちょ、ちょっと待て。 」と花道は流川の肩を押して拒否した。 流川がむっとする。 「その、、、今の今でキス、、、っていうのは、、、」 「だめなんか?」 「だめって言うか、、、」 「わかった」と流川は部室に向かって歩き出した。 無言で二人は着替え始めた。 花道はくすぐったいようなそれでいてこれからの不安とが入り混じっていた。 「おい、流川」 振り向いた流川は暗い影が視界に入るのを意識したとたん、唇に暖かい感触を感じた。 それはすぐに離れていき、花道からのキスと知った。 「その、、さっきはびっくりして、、、」 「どあほう」 流川は花道の頭を引くと再びキスした。 触れるだけのキスを何回か繰り返した。 「してもいー?」じっと花道を見て流川は言う。 「してもいいってなななな何だよ?」慌てふためいて花道はどもった。 「てめえとやりたいってことだ」しれっとして流川は言う。 「やりたいって、俺ら男同士だろ?」 「そんなん関係ねえ。 いつもてめえに触れたいって思ってた」 「てめえやったことあるのかよ?」 「ねえ」 「やりかたわかるんかよ?」 「そんなん、なんとかなる」と再び花道にキスをする。 流川はぎゅっと抱きしめながら恐る恐る舌を入れてみると「ふ、、、ん」と花道から声が洩れた。 花道の舌を探して絡め、届くところを嘗め回してみる。 花道にとって初めてのキスに気持ちが良くてめまいがしそうだった。 自然と花道の腕が流川の背中に回る。 キスだけですごく興奮しなんの経験もない花道の雄が立ち上がり始めている。 流川はそれに気づき「いかせてやる」と抱きしめたまま短パンの中に手を滑らせた。 直にそれを掴むと「ああ、、、」と花道が声をあげきつく流川にしがみついた。 「てめえは初めてか?」 「そうだよ」 流川は花道の答えに嬉しそうに微笑むと花道の雄を上下に扱ってやった。 「る、、、はあ、、、」 「すげえ。 てめえのあちい。 どんどん硬くなってくるし。 もうイキそうか?」 「くう、るか、、、そんなん聞くんじゃねえ」 流川が花道を扱う手を素早い動きに変えると花道の呼吸が荒くなった。 「うわあ!出る出ちまう!」と流川の首筋に顔を埋め流川の手の中に熱を吐き出してしまった。 「てめえ早すぎ」部活で着てたシャツで流川は手を拭いた。 「しょうがねえだろ!人に触られんのも初めてなんだよ!」はあはあと息をきらして言う花道は自慰もしたことがなかったのだ。 「てめえん中、入れてもいいか?」と花道の後ろに手を回し蕾を撫でた。 「む、無理だそんなの!つか入んねえだろ?!」 「少しでいいから。 てめえと一つになりてえ」流川はそっと花道を座らせて床に寝かせると短パンと下着を剥ぎ取った。 自分も短パンと下着を脱ぎ捨てる。 すでに流川の雄は立ち上がっていた。 花道の上に覆いかぶさり、花道の顔を見ると小刻みに震えている。 「恐ええか?」 「こ、恐かねえよ」と花道はぎゅっと目を瞑った。 硬く閉ざされた目に眉間に流川はそっとキスを送った。 花道の足を広げて蕾に自身を当てるとゆっくり進入してみるが、湿り気もなく硬く閉ざされたそこは進入を許さなかった。 流川は入れるのをやめると蕾に舌を這わせた。 びくんと花道の体が跳ねた。 「流川!んなとこなめんなよ! 」 流川はお構いなしに蕾に舌を差し込んだりして、指を突っ込んでみたりした。 「くっ!痛てえ」 「ちょっとがまんしろ 」 指で少し入り口を広げ、十分に舐めてやってから再度蕾に自身をあてた。 「力抜いてろ」と言うと花道は流川の首に腕を回した。 ゆっくり力を入れると亀頭部分が少しづつ入っていく。 花道は苦痛に顔をゆがめている。 流川は浸入しながらも花道自身をゆるゆると撫でてやった。 一番太い部分が入ると流川は「大丈夫か?」と聞いた。 「いってーけど大丈夫だ」そうとう痛いらしく花道は汗をかいている。 「全部入れるぞ」と慎重にことを進める。 花道の中は熱くて同じく経験のない流川はすぐにでも達してしまいそうだった。 三分の二が収まったとこでゆっくりと動いてみた。 「ぐうう!」と辛そうな花道の声が洩れた。 腰を動かしながら花道にキスをする。 流川は今日の花道からの告白に驚いていた。 自分も花道が好きで苦しい毎日を送っていたから。 いつからこんな感情を持っていたのか、わからない。 「るか、、るかわ、、、」自分を呼ぶ声に、苦しくても耐えている花道を、愛しく思った。 激しく腰を動かしたくなる感情を押さえてゆっくりと動かし続ける。 花道が体をくねらせると流川に頂点に達する感覚が訪れた。 イキそうになった自身を花道から抜いて手で扱くと流川の雄から熱が溢れた。 花道の腹の上に飛び散った。 二人はしばらく息を切らしていたが、流川は花道の上で「最高だった」と耳元でつぶやいた。 腹の上の流川の吐き出したものをタオルで拭いてやる。 「なんか感動した」花道は恥ずかしがりながらも流川に笑顔を向けた。 「今度は二人で気持ちよくなるようにすっから」と流川は言った。 この言葉になにか怒鳴ってやろうと思った花道だったが、何も言えなくなってしまった。 流川がやさしい眼差しで花道を見てたから。 ああ、この目だと花道は思った。 いつも自分を見ていた目。 真っ直ぐででもやさしくて花道はこの目が好きだった。 二人しばらくの間抱き合っていた。 「俺たちってこれからどうするんだ?」着替えながら花道は思わず聞いた。 「付き合うんじゃねえの?」当たり前のことのように流川は言った。 「いいか、絶対ばれないようにするんだぞ!」 「なんで?俺はばれてもかまわねえ」 「なんでって、、、ばれたら付き合えなくなりそうじゃんか」 「てめえがそういうなら、黙ってる」 そして二人はともに帰路についた。 さっきまでの不安や悲しみが嘘のように消え、見るものまでもが違って見える。 くすぐったい感情を抱えながら二人の恋は始まった。 <fin> 2004. PAINT IT BLACKのあけさんから相互リンク記念に書いていただけました! リク内容は、『花道ががんばって流川にちゅうする話、はもうありましたね、じゃあ初えっちの話はどうでしょう!流川も経験なしがいいんですけど。 とにかくらぶらぶならなんでもいいわけですが!血が出たりいたいのは苦手なんですが!』と並べてみたら全部にトライしていただけたのですー!!! 初恋のかわいいお話、と思いつつラブラブ初えっちまでこなしてしまう二人、らぶらぶの始まり、うれしいなあ、本当にありがとうございました!!.

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花道だけ歩きましょう キャスト・相関図 視聴率 あらすじ

花道 だけ を 歩き ま しょう

花道だけ歩きましょう-韓国ドラマ-あらすじネタバレ-最終回まで感想あり-初回視聴率9. でもぉ〜旦那の実家で暮らしてて..。 辛いことが多くて〜独立して生活することを夢見ながら耐え忍んでいるカン・ヨウォン! 反面、ポン・チョンドンは、困難な状況下の元、苦難の多い人生を真っ直ぐにつき進んできたのです。 さらにワン・コンニプとカン・ヨウォンは、大事に育ててきた1人息子を失ってしまい..。 悲しみに暮れていた中、問題児の継子たちの面倒を見ることに! そして〜毎日の生活の中で、辛いことがあっても、いつかは美しい花のように華やかな暮らしが待っている!という希望と幸せを抱いて...。 ところがヨウォンは妊娠が発覚後、レポーターの仕事を諦めて〜専業主婦になる!と決めたのだった。 ところが専業主婦になると..。 家にいる時間が多くて〜しかも姑ワン・コンニプが家の中をしきっていたのです。 姑ワン・コンニプが絶対的な権限を持っている為、逆らうことができないヨウォン! しかも子供が生まれたヨウォンは、慣れない育児に奮闘してて..。 さらに姑ワン・コンニプが営んでいるお豆腐屋さんも手伝うハメに! もう毎日の生活だけに疲れ果ててしまったヨウォンだったのです。 そんな中、予期しないことがおきてしまい..。 なんとヨウォンの旦那さんドンウが事故に遭遇して他界してしまったのです。 このことがきっかけでヨウォンの暮らしは180度、変化して..。 一方、5歳違いの妹がいるポン・チョンドン! そんなポン・チョンドンは、子供の頃、孤児院で育ったのです。 そして、いばらの道の人生をまっすぐ生き抜いてきたチョンドンだけれど〜持病の心臓病を患いながらも、頑張って弁護士に! そんな中、チョンドンと同じ孤児院で育ったキム・ジフン! キム・ジフンは、飲料界の有名会社であるハナ飲料の会長ビョンレの秘書の仕事をしています。 会長ビョンレは、キム・ジフンと同じ孤児院で育ったチョンドンのことも気にかけてくれて..。 ところがハナ飲料が、ドンウの事故に深く関連していたのです。 さらにビョンレの娘スジが、お墨付きの風来坊で..。 なんとスジは、ヨウォン達の人生を引っ掻き回し始めたのだった。 さすがにヨウォン達も披露困憊しだして..。 だが旦那の実家で生活していて、最悪な日々を過ごしています。 それでも我慢して耐えぬいてきた熱血の主婦です。 そして持病の心臓病を患っています。 そして経営企画の本部長です。 またチョンドンとは、同じ施設で育ってきました。 自尊心が旺盛で、自由気ままに過ごしています。 そしてチョンドンのことが気になりはじめたのです。 そして、ヨウォンの義母さんです。 さらにお豆腐屋さんを経営しています。 ハナ飲料の会長さんで、スジのお父さんです。

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花道だけ歩きましょうのあらすじ感想全話一覧【家族の愛に癒されるヒーリングロマンス☆】

花道 だけ を 歩き ま しょう

4 君の声 君の声 「花道ー、洋平!」 「よ、おはよう」 「おはよー!今日の朝どうしたの? みんな来るの待ってたのに、来ないから遅刻しちゃったじゃん」 「悪ぃ悪ぃ、コイツが朝っぱらからまぁた女の子に告ってて」 「また?それでまた振られて、落ち込んでるんだ?」 俺が窓際で空を眺めていると 後ろで洋平とが笑っている声が聞こえる 「お前らなぁ、人が本気で落ち込んでるのに笑うな! 」 「あーごめんごめん。 ほら、そろそろ元気だしなよっ 帰りになんでも奢ってあげるから!」 がウインクをしながら俺に言った 「え!マジで!?」 「誰も洋平達まで奢るなんて言ってないでしょ? 振られて可哀想な花道くんだけ、特別に!ってこと」 「俺だけ?ラッキーvさっすがv」 単純な俺はそれだけですぐに立ち直る 「感謝してくださいよー? 今週金欠のところを奢ってあげるんだから! だから、なるべく安くしてねv出来れば500円以内」 「……〜期待させといてそれはねぇだろ」 「だってしょうがないでしょ、金欠なんだもん」 「あははは、なら最初からそんなこと言うなよ」 「笑うな、洋平! これで花道が元気になったんだからいいのー」 はいつもそうだ 俺のこと心配してくれてるのがよくわかる 他の奴らはほとんど俺らを怖がって近づいてこないのに だけはなぜか自然と俺らの中に入ってきていつの間にか こういう関係が出来ていた 「あ!もう戻らなきゃ、次調理室なんだった」 時計に目をやったが言った 「なに?なんか作るの?」 「うん。 なに作るか忘れちゃった でも出来たらみんなの分も作るね、んじゃ」 「あ、帰りちゃんと奢ってくれよー!?」 走っていくの背中に叫ぶ 「わかってるって、500円以内だよ!」 首だけこっちを見て叫んだはドンッと人に当たって謝っている 「ははは、なーにしてんだか、あのおてんば娘」 「洋平…500円以内でなにが食えるかな?」 「…金欠って言ってんだから、無理に奢らせんなよ ああ言ったの、花道が落ち込んでたからだろ」 「………まぁ、…」 放課後、みんなで校門でを待つ 登下校はほぼ必ず6人でってことになっている 「遅いな、」 大楠がしゃがんだまま言った 「なにしてるのかな…こんな時間まで」 「なぁ、誰か教室見に行ったのか?」 「俺さっき行ったけど、もう誰も居なかったぜ?」 大楠に続いて高宮、洋平、忠も話し出す 「誰も居ない?でもまだ靴はあるぜ?あいつ、どこに居るんだ?」 「俺が探してくるから、お前らここにいろ 戻ってこなかったら帰っていいぞ、は俺が送っていくから」 「花道、それじゃ俺らも行くぜ?」 「いーって、遅かったら先に帰れよ どうせ、を最後まで送っていくのは俺なんだし」 俺はそう言うと校舎に向かって走り出す 「んじゃあ、帰るか」 「は?何言ってんだよ、洋平。 俺らも探そうぜ?」 「いーんだよ。 どうせ、花道が見つけるさ。 おら、帰っぞー」 「「「????」」」 洋平に引きずられて疑問を持ちながらもあとの3人は帰っていった 校舎の中を一人 ぐるぐると走り回る花道 「…ったく、一体どこにいるんだ??ーーー!?」 しんと静まり返っている校内に大きく響いた 何の答えも返って来ないので歩き始める 教室はとっくに見ちまったし、屋上も行った 他にいつもがいるような場所は散々見回った筈なのに どこに居るんだよ?? 「〜〜、もう帰っちまうぞ〜〜」 ガタンッ 後ろのほうでなにか物音がした 何かと思い振り返ると音が出たであろう場所は家庭科室だった カテイカシツ…??なんでこんなトコから物音がするんだ? そういえばのクラス、今日家庭科あったよな ………もしかして、こんなところにいるのか? 「〜ここかぁ?」 呼びながらドアを開けると思ったとおり そこには一人でなにかを包んでいるがいた 「あっれー?どしたの花道?」 「どしたのじゃねぇよ、なにやってんだ? あんまり遅ぇから探しに来たぞ」 「え!なに?そんなに時間経っちゃってた?? ごめんごめん、もしかして洋平達帰っちゃったの?」 「さぁな、でも遅かったら先に帰れって言ったからもういねぇかも ところで、一体なにしてたんだ?」 の手元を覗くとおいしそうなカップケーキがいくつかあった 「おいしそうでしょー? 私って、意外とこういうの得意なのかもv」 「ホントかよ、こっちにある黒い物体は何なんだ?」 「……そ、そんなの最初から上手な人なんていないでしょ! 気にしない気にしないv」 笑って誤魔化す 失敗しすぎじゃねぇか……? 「あーあ、洋平達帰っちゃったんなら、渡すの明日か 持って帰んの面倒くさー あ!はい、これ花道の分ね 必死で作ったんだから、これで今日の奢りは勘弁して? いくら500円以内って言っても花道がそれで収まるはずないもんね」 「伸び盛りなんだから仕方あるまい ま、これ旨そうだし、奢りはまた今度な」 「え!?絶対奢らなきゃ駄目?」 「金ある時はよろしくv」 「はいはい、お金があればね あっと、そろそろ帰らなきゃヤバイかな 色々してたらもう6時過ぎてるじゃん 私は片付けしてるから花道はそれでも食べて待ってて」 「おう」 そう言うとはテキパキと片づけを始めた 俺は貰ったカップケーキ入りの箱を眺めるともう一度を見た 俺らの為にわざわざ残って作ってくれたのかと思うと なんだかどんどん嬉しくなってくる こんなことして貰ったことねぇもんな… 「ん?なぁに人のこと見てんの?? ケーキもう食べちゃった?暇なら手伝ってよー」 「あ、まだ食ってない」 「え?もしかしてずっと見てた?へーんな花道」 「う、うるせぇ、食うのはあとだ。 手伝うから早く帰ろうぜ」 「じゃもっと早く手伝ってよね」 二人で片づけを終えると荷物を持って家庭科室を出た 校門まで来るとやはりあいつらの姿はなく帰ったようだ 「なーんだ、やっぱり洋平達いないのか 花道、夜洋平達と遊ぶ予定ある?」 「あ?今日は、洋平がバイトだし高宮がなんか用あるみてぇだから 夜はみんな空いてねぇってさ」 「ちぇ…じゃあやっぱ持って帰るか…」 手に少し大きめの紙袋を持ったと並んで歩き出す いつものように他愛もない話をしながら 今日あった事や、今度遊ぶときの予定とか 本当に特にこれといった話題もなくそれでも俺達の会話は途絶えなかった 「そうだ、花道さっきケーキ食べなかったでしょ 洋平達にあげる前に食べてみて もし不味かったら洋平達の分だけでも作り直そうっと」 「俺のはなしか」 「あはは、まだ不味いかどうかわかんないじゃない はい、食べる!」 途中で立ち止まり無理やり俺の持っていた箱から カップケーキを一つ取り出して俺に渡した それを受け取り、一口食べてみる が目を大きく開けて俺をじっと見つめていた 「どう?不味い?」 「う〜〜〜〜ん…」 「え!?ホントに不味かった??」 「…美味い」 「マジで?」 「ああ、思ったよりも全然美味いぞ」 「あーよかった、私にも一口頂戴」 「え?」 は俺の右腕を掴むと 持っていたカップケーキをかじった 俺は耳が赤くなったかもしれない いくらでもその行動にはドキドキしてしまった 「うん、我ながら上出来じゃん ……花道?」 「へ?」 「なによ、固まっちゃって、どうしたの?」 「ど、どうもしねぇよ、さ、行くか」 「?うん」 その後は何事もなかったようにいつも通り しばらく歩くとの家に着いた 「うわぁ、なんかもう真っ暗だねー 花道、気をつけて帰ってね」 「ん?あ、ああ、別に平気だって」 「あはは、それもそうだよね、花道強いから… ねぇ……花道」 「んあ?」 「その惚れっぽい性格直したら?」 「……は?」 いきなり何言い出すんだ? 「だってさ、今日振られたってどうせまた 2日くらいしたら別の子好きになるんでしょ? それでまた振られるの目に見えてるじゃない …そろそろ、一人の子だけをずっと好きにならない?」 「?……どういう意味だよ」 「だから、さ…… ……その……え……と…」 「???」 「私、のこと、どう思ってる?」 「………のこと?は俺にとって大事な奴だ ずっと一緒にいたいって思えるし、無くしたくない」 「……本当?」 「ああ」 俺が笑うとは一瞬下を向き、また俺を見た 「じゃあ、私と洋平、どっちが好き?どっちの方が大事?」 「と、洋平?……そんなの比べられるわけないだろ」 「え……」 「俺にとってはどっちも同じくらい好きで大事な奴だ」 「………………そ、か…」 はそれから俯いてしまってしばらく何も言わなかった 「?おい、俺、なにか変なこと言ったか?」 の肩に手を置くとビクッと体が反応して 反射的にが俺を見た 「…んーん、なんか花道らしい答えだなって思ったの」 「?」 「私も」 「?」 「私も花道のこと大好きだよ ずっとずっと一緒に居たいし、こうして2人で帰ったりしたい… 私にとって花道は一番大事な人だよ」 「……っ………」 「ふふ、なぁにビックリした顔してるの? 言っとくけど、もちろん他のみんなのことも大好きだからね? ……別に、花道に限って言ってることじゃないって… あ、しゃべってたらまた時間経っちゃったね あんまり遅くなるとあれだからもう家入るね 花道、帰り気をつけてよ!マジで!」 さっきとは違ういつものの雰囲気で言ったから俺は少し安心した 「そうだな、心配しなくても平気だって んじゃあな、また明日」 「うん、また明日ね、バイバイ」 がその場でいつものように笑って俺に手を振った 俺も手を振り返して来た道を戻ろうとした時 「 もう、送ってくれなくていいよ」 の方を見るともうそこにの姿はなくて の家のドアが静かに閉まった 俺はその場に立ち尽くして、どれくらいか玄関の扉を見つめていた 「おっはよーー、みんな!」 次の日の朝、はいつもの待ち合わせ場所にいつも通りに来た 「よぉ、昨日は帰り何してたんだよ」 「〜俺達ずっと待ってたんだぜ?」 「あはは、ごめん、花道に聞かなかったの? 私、ずっと家庭科室でみんなの為にケーキ作ってたのよ!」 「え!ケーキ!?」 「あはは、望、反応速いって! 昨日渡せなかったから、今日持ってきましたーv」 じゃーんと効果音を言って昨日の帰りに持っていた紙袋を出した 「日が経っちゃったから、あんまりおいしくないかもしれないけど 昨日はおいしかったんだからね、ねー、花道!」 がいつもと変わらない笑顔で俺に話しかけた 「え、あ、おう!本当にが作ったのか怪しいくらい美味かった」 「なによ、それー! ま、みんな食べてみてよv」 昨日の帰りのことなんてなにも無かったように 俺達はいつも通りだった だけど、その日からは俺達と一緒には帰らなくなった 朝も少しずつ一緒に行かない日が増えて いつからかと登校する日なんてなくなってしまった 登下校はバラバラでも学校ではよく一緒にいたのに 卒業する頃にはそれぞれ別の教室に居て話すこともほとんどなく 高校も別々になって会うことも無くなった 大事な奴だったのに 無くしたくないって言った筈なのに ずっと一緒にいたいって思っていたのに 結局其れはすべて意味の無いただの言葉になってしまった あんなに一緒にいて、いつでも俺の傍に居て 落ち込んでるときも励ましてくれて それが変わらないと思っていたのに… どうしてあの日 俺はのことをもっとちゃんと見てあげられなかったんだろう 2人きりで帰った日 一緒にカップケーキを食べたあの日 あの時のの声が、瞳がいつもと違うこと 気付いていたのに どうしてもっとちゃんと応えてあげられなかったんだろう 帰り際に言った君の声が言葉が 今でも忘れられずに俺の耳に残っている あの時初めて聞いた君の声 小さくて少し震えていた… 今となっては君の声が懐かしくてしょうがない もう一度、君のその聞きなれた声で 俺を呼んでくれないか…? 何度思ってもしょうがない 君の声は今の俺には聞こえない 「花道っ!」 ハッとして振り返ると洋平が 俺を見ていた 「なにボーっとしてんだよ、 お前がいつまで帰って来ないからゴリがカンカンだぞ?」 「あ、ヤバイ!思い出に浸っていたら現実を忘れていた!」 「はぁ?訳分かんねぇこと言ってねぇで早く来いよ 晴子ちゃんまで、探してくれてるんだぞ」 「は、晴子サン!心配させないように早く戻らねばっ」 花道は慌ただしく体育館に向かって走って行った +++++++ ちょっと切なめなお話のつもりです ヒロインと花道たちは中学時代の友達って事で。 『君の声』で思いついたのがこれでした 切ない系の話にしたかったんですけどなってます? 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