大家 さん と 僕 これから。 大家さんと僕:テレビアニメ新作エピソード 6月8日から5夜連続放送

矢部太郎 『大家さんと僕 これから』

大家 さん と 僕 これから

読者のみなさまへ 『』の続編、『』が7月25日に刊行されます。 刊行にあたり、本の冒頭に以下の文章を載せました。 著者である僕から読者のみなさまにお伝えしたいメッセージです。 この物語はフィクションです。 起きた出来事を元にしているものの、ノンフィクションではないので、当然、僕の視点で創作・脚色を加えています。 漫画のなかで表現した大家さんは、「僕自身が接し、話し、見ていた大家さんからイメージして作り上げたキャラクター」で、モデルとなった大家さんと「漫画の大家さん」は違います。 漫画として表現するにあたり、大家さんがより魅力的に伝わるように、僕が面白いと思う部分に強い光を当ててキャラクター作りをしました。 大家さんと僕が出会う前も、僕はしあわせでした。 でも大家さんと出会って、僕はしあわせになりました。 2019年7月24日 矢部太郎 2017年刊行後、手塚治虫文化賞短編賞を受賞するなど大きな話題となった矢部太郎著『』。 その続編にあたり、芸人でパラパラ漫画家の鉄拳さんと矢部さんの対談が実現しました。 プライベートでも仲が良いお二人に「人気漫画家」としての喜びや苦労、創作のヒミツなど大いに語って頂きました! 矢部 いきなりですが謝りたいことがありまして……。 鉄拳 え!? なんですか!? 鉄拳 なんだ、その話ですか(笑)。 もう20年近く前のことですよね。 矢部 プロデューサーに言われるがままだったとはいえ、本当に申し訳ありませんでした! 公の場で一度きちんと謝罪しないといけないなと思って。 鉄拳 僕は一度しか出たことがないのに「エンタの神様毎週見てました!」といまだに声をかけられることがあります。 でも結果、僕のネタの宣伝をしてくれたわけですから、全然気にしていませんよ。 矢部 何か食べたいものとかあったら言って下さい! 鉄拳 って随分簡単な謝罪じゃないですか!(笑) でも食事よりも、漫画の方がいいかな。 1話分だけでいいから、「鉄拳さんと僕」を描いて下さいよ。 矢部 わ、そんなことでいいならいくらでも描きます! 鉄拳 『』は1冊目の雑誌連載時に初めて読みました。 4ページの1話分だけ読んで正直、「物足りないな」と思ったんです。 でも1冊にまとまった後に再度読むと、その物足りなさがちょうど良かった。 全編「濃い内容」だったらこれほどヒットしなかったと思います。 矢部 ありがとうございます! 僕自身が漫画を読んでいて「疲れるな……」と感じる瞬間が結構あるので、そうならないように、背景の描きこみやセリフを可能な限り減らすなど気を付けました。 鉄拳 駄菓子で例えると……シフォンケーキなんですよね。 矢部 駄菓子じゃないし!(笑) 鉄拳 一口がさらっとしているから、気持ちよく最後まで食べられる。 1冊を通じて、すっきり読むことができました。 矢部 80代の大家さんにも読んでもらいたかったので、単純なコマ割にしたり真っ黒く塗るベタ塗りを避けたり、「見え方」にもかなり気を使いました。 鉄拳 実は全部計算の上なんですね、すごいなぁ。 ヘタなままでいましょう 鉄拳 今回発売される続編もそうですが、矢部君は「構成」も抜群に上手いですよね。 1ページずつオチがありながら4ページで一つのお話になっているという各話ごとの構成もそうですが、まず最初に笑いをとって、しばらくは淡々としたエピソードを描き、そして時々感動できる話を挟んで……という全体の構成も素晴らしいと思いました。 矢部 1冊目を読んだ鉄拳さんが「僕に才能があったら映画化したい」と言って下さったこと、本当に嬉しかったです。 鉄拳 あまりに上手いから、ゴーストライターならぬ、裏に別の構成作家がいるんじゃないかと思ったくらい(笑)。 矢部 いませんよ!(笑) 鉄拳 笑い、ほっこり、そして感動という要素が絶妙なバランスで配置されているのは、矢部君がこれまで触れてきた映画や漫画、小説の影響はもちろん、俳優業もやってきた経験、それにやっぱり「芸人」だからこそ描けたものなんだな、ということも改めて感じました。 普段の矢部君から笑いのセンスを感じたことは正直ないですが(笑)。 矢部 ちょっと! はっきり言い過ぎですよ!(笑) 鉄拳 そういう僕も人前で緊張して上手く喋れないタイプなので、描くことで何かを表現する方が向いているんだと思います。 「エンタの神様」のプロデューサーも僕たちにそういう共通点を見出していたのかもしれませんね。 ちなみに、漫画を描くにあたって、誰かに習ったりはしたんですか? 矢部 独学です。 漫画を描くデジタルソフトの使い方をプロの漫画家さんに教えて頂くことはありましたが、漫画自体の描き方を習うことはありませんでした。 鉄拳 僕のパラパラ漫画も同じです。 でも、師匠につくことも専門的な学校に行くこともしなかったから、「すでにあるもの」と一線を画せて見る人に新鮮に映ったのかなと思っています。 だから僕、なるべく絵が上達しないように気を付けているんです。 たくさん描いていると自然に上達してしまう部分があるのですが、僕にとっては必ずしもそれがプラス要素にはならないことで……。 ヘタな絵だからこそ妙な味が出て応援してもらえていると思っているので。 矢部 まったく同じです! 色んな意味で調子に乗らないように気を付けています……。 鉄拳 僕たち、ネガティブなんだかポジティブなんだか(笑)。 偶然に導かれて 矢部 僕の場合、漫画原作者の倉科遼先生に薦められて描き始めたのですが、鉄拳さんは何がきっかけだったんですか? 鉄拳 まったくの偶然で、最初は番組の企画でした。 ちょうど吉本興業に入って3年くらい、周りの芸人さんのあまりの天才っぷりに落ち込み帰郷して別の仕事をしようか迷っていた時期だったんです。 矢部 それが何年か後にあの傑作、「振り子」へと繋がったのですね。 鉄拳 運が良いことに、「振り子」が大きな話題になり賞まで頂いて。 以降、パラパラ漫画の依頼をたくさん頂くようになり何とかここまでやってこられました。 そもそも、パラパラ漫画を描く人が他にあまりいなかったということが僕にとっては最大のラッキーでしたが(笑)。 矢部 そんなことはないです。 鉄拳さんの作品はパラパラ漫画としての質も高いですし、何より鉄拳さんの人柄の魅力がそのまま現れています。 真面目さはもちろんですが、人生を肯定している感じも僕は大好きです。 鉄拳 照れますね……。 家族愛や友情といったテーマは、リクエストされることが多いということもあるんですけどね。 実は今日この後、ちょうど納品する新作があって、持ってきました。 (封筒から次々と原稿の束が出てくる) 矢部 うわー、すごい! これで何枚くらいですか? 鉄拳 1500枚くらいかな。 繰り返す部分もありますが、約6分の動画になります。 矢部 コピーとかしないで、全部描いているんだ。 すげーー!! 鉄拳 僕の場合、パラパラになった時の「揺れ」も重要なので、1枚1枚全て描いています。 矢部 僕だったら絶対コピーしてます。 コピーして少しずらしてごまかしちゃうだろうな……。 実際、漫画の背景とかコピペしてますし。 鉄拳 僕の仕事は漫画家とアニメーターの間にいるようなもので、実作業の割合が大きいというか、〆切を守るためにとにかく手を動かすしかなくて、下書きもせずにひたすら毎日10時間くらい描いています。 だから常に利き手は腱鞘炎で、もはや肩まで痛み出している……。 矢部 アスリート的な悩みだ……。 それにしても下書きをしないとは驚きです。 鉄拳 場面ごとに一番最初の絵となるものだけ描いて、あとは常に直前の絵がそのまま下書きになります。 構成や流れも描きながら考えていると言ってもよくて。 描き損じたところが細部だったら直さないで適当にごまかしちゃったりもしています。 でも、そういった「偶然」が面白みを与えてくれることもあるんですよね。 矢部 すごく分かります! 僕も続編の最終回では、そんな「偶然」がものすごくいい方向に働いてくれました。 鉄拳 ちなみにどこですか? 矢部 テレビ番組に密着されていた事情があって、いったん最終回とその直前の回を入れ替えてみたらそっちの方がしっくりきて、そのままにしました。 鉄拳 そんな重要なポイントが偶然だったとは……。 そもそも大家さんと出会ったこと自体が偶然ですもんね。 矢部 そうですね。 大家さんと出会わなかったら、僕は漫画を描いていなかったでしょうし。 鉄拳 この先も、もちろん漫画は描いていくんでしょう? 矢部 理想としては80歳になっても漫画を描いていられたらいいなと思います。 鉄拳 僕は自主制作でアクションやホラーというような、これまでとはまた違うジャンルのパラパラ漫画を描いてみたいなと思ってます。 矢部 それは面白そう! 緊張しいの僕が芸人だけで食べていくのはしんどいので、漫画家芸人の先輩である鉄拳さんがこの先どんな道を切り拓かれるのか……めちゃめちゃ参考にさせて頂きます! 鉄拳 またパクらないで下さいよ~(笑)。 矢部 は、はい……! 鉄拳 「鉄拳さんと僕」楽しみにしてます。 矢部 それは絶対描きます! お二人による特別合作イラスト「大家さんと僕と鉄拳さん」。 スケッチブックの中の「大家さんと僕」を鉄拳さんが、 スケッチブックを持つ「鉄拳さん」を矢部さんが描きました。 鉄拳さんが座っているのは……。 ここだけの超特別コラボです! (てっけん お笑い芸人、パラパラ漫画家) (やべ・たろう お笑い芸人、漫画家) 単行本刊行時掲載 シリーズ紹介• 挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。 泣き笑い、傑作漫画。 《第22回 手塚治虫文化賞 短編賞受賞》• 忙しい毎日を送る一方、大家さんとの楽しい日々には少しの翳りが見えてきた。 僕の生活にも大きな変化があり、別れが近づくなか、大家さんの想いを確かに受け取り「これから」の未来へ歩き出す僕。 美しい感動の物語、堂々完結。 手塚治虫文化賞受賞、殺到する取材依頼、憧れの方との対談、そして……。 ちばてつや、里中満智子、秋本治、糸井重里ら豪華執筆陣のイラストやメッセージも収録。 『大家さんと僕』をもっと好きになる、盛りだくさんの番外編本。

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矢部太郎の大家さんの顔画像!東大出身で障害持ち?スピーチ動画は?

大家 さん と 僕 これから

テレビアニメ「大家さんと僕」の第6~10話が、NHK総合で6月8日から5夜連続で放送されます。 放送時間は23時40分~23時45分まで。 原作者のカラテカ・矢部太郎さんが所属する吉本興業株式会社が発表しました。 また、今年3月に放送された1話~5話が、6月4日の0時15分~0時40分にかけてNHK総合で一挙再放送されます。 アニメ主題歌「大家さんと僕」は、第1~5話に引き続き、矢野顕子さんが担当。 アニメーションは、「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」、「アグレッシブ烈子」などを代表作にもつファンワークスが制作します。 そして続編の第10話には、品川庄司の庄司智春さんが本人役として登場することが発表されています。 原作「大家さんと僕」(新潮社刊)は、矢部太郎さんのマンガ家デビュー作であり、「第22回手塚治虫文化賞短編賞」受賞作品です。 東京・新宿区のはずれの一軒家で、1階に住むおばあちゃんの大家さんとのほのぼのとしてほっこりあたたかな日常を描いた物語は多くの反響をあつめ、続編「大家さんと僕 これから」を含むシリーズ累計数は120万部を突破。 2020年3月にはNHK総合で待望のテレビアニメ化を果たしています。 いただいたお手紙を読むと、次のいく店を決めて生きがいにしているかのよう。 大家さんが買い換えた電話機の使い方を教えてあげたり、よく使う連絡先を登録してあげたり。 そして今度は、大家さんの買い物用カートの組み立てをすることに。 大家さんと一緒だと、タクシーでまっすぐな道路を走っているだけでも、昔の風景が目の前に広がっているような気分になる。 行き先は大家さんが大好きなデパート。 気が付けば、大家さんとしか話していない日もあったりする。 芸人の仕事に向いていないのかと悩む僕に、大家さんが時折アドバイスをくれたりするのだが、なかなか前向きになれない。 そんな時、僕がたまたま通りかかったのは、「昭和館」という建物だった… 情報提供:吉本興業株式会社 関連記事リンク(外部サイト).

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【感想/あらすじ】大家さんと僕 これから(続編/2巻)※少しネタバレあり

大家 さん と 僕 これから

読者のみなさまへ 『』の続編、『』が7月25日に刊行されます。 刊行にあたり、本の冒頭に以下の文章を載せました。 著者である僕から読者のみなさまにお伝えしたいメッセージです。 この物語はフィクションです。 起きた出来事を元にしているものの、ノンフィクションではないので、当然、僕の視点で創作・脚色を加えています。 漫画のなかで表現した大家さんは、「僕自身が接し、話し、見ていた大家さんからイメージして作り上げたキャラクター」で、モデルとなった大家さんと「漫画の大家さん」は違います。 漫画として表現するにあたり、大家さんがより魅力的に伝わるように、僕が面白いと思う部分に強い光を当ててキャラクター作りをしました。 大家さんと僕が出会う前も、僕はしあわせでした。 でも大家さんと出会って、僕はしあわせになりました。 2019年7月24日 矢部太郎 2017年刊行後、手塚治虫文化賞短編賞を受賞するなど大きな話題となった矢部太郎著『』。 その続編にあたり、芸人でパラパラ漫画家の鉄拳さんと矢部さんの対談が実現しました。 プライベートでも仲が良いお二人に「人気漫画家」としての喜びや苦労、創作のヒミツなど大いに語って頂きました! 矢部 いきなりですが謝りたいことがありまして……。 鉄拳 え!? なんですか!? 鉄拳 なんだ、その話ですか(笑)。 もう20年近く前のことですよね。 矢部 プロデューサーに言われるがままだったとはいえ、本当に申し訳ありませんでした! 公の場で一度きちんと謝罪しないといけないなと思って。 鉄拳 僕は一度しか出たことがないのに「エンタの神様毎週見てました!」といまだに声をかけられることがあります。 でも結果、僕のネタの宣伝をしてくれたわけですから、全然気にしていませんよ。 矢部 何か食べたいものとかあったら言って下さい! 鉄拳 って随分簡単な謝罪じゃないですか!(笑) でも食事よりも、漫画の方がいいかな。 1話分だけでいいから、「鉄拳さんと僕」を描いて下さいよ。 矢部 わ、そんなことでいいならいくらでも描きます! 鉄拳 『』は1冊目の雑誌連載時に初めて読みました。 4ページの1話分だけ読んで正直、「物足りないな」と思ったんです。 でも1冊にまとまった後に再度読むと、その物足りなさがちょうど良かった。 全編「濃い内容」だったらこれほどヒットしなかったと思います。 矢部 ありがとうございます! 僕自身が漫画を読んでいて「疲れるな……」と感じる瞬間が結構あるので、そうならないように、背景の描きこみやセリフを可能な限り減らすなど気を付けました。 鉄拳 駄菓子で例えると……シフォンケーキなんですよね。 矢部 駄菓子じゃないし!(笑) 鉄拳 一口がさらっとしているから、気持ちよく最後まで食べられる。 1冊を通じて、すっきり読むことができました。 矢部 80代の大家さんにも読んでもらいたかったので、単純なコマ割にしたり真っ黒く塗るベタ塗りを避けたり、「見え方」にもかなり気を使いました。 鉄拳 実は全部計算の上なんですね、すごいなぁ。 ヘタなままでいましょう 鉄拳 今回発売される続編もそうですが、矢部君は「構成」も抜群に上手いですよね。 1ページずつオチがありながら4ページで一つのお話になっているという各話ごとの構成もそうですが、まず最初に笑いをとって、しばらくは淡々としたエピソードを描き、そして時々感動できる話を挟んで……という全体の構成も素晴らしいと思いました。 矢部 1冊目を読んだ鉄拳さんが「僕に才能があったら映画化したい」と言って下さったこと、本当に嬉しかったです。 鉄拳 あまりに上手いから、ゴーストライターならぬ、裏に別の構成作家がいるんじゃないかと思ったくらい(笑)。 矢部 いませんよ!(笑) 鉄拳 笑い、ほっこり、そして感動という要素が絶妙なバランスで配置されているのは、矢部君がこれまで触れてきた映画や漫画、小説の影響はもちろん、俳優業もやってきた経験、それにやっぱり「芸人」だからこそ描けたものなんだな、ということも改めて感じました。 普段の矢部君から笑いのセンスを感じたことは正直ないですが(笑)。 矢部 ちょっと! はっきり言い過ぎですよ!(笑) 鉄拳 そういう僕も人前で緊張して上手く喋れないタイプなので、描くことで何かを表現する方が向いているんだと思います。 「エンタの神様」のプロデューサーも僕たちにそういう共通点を見出していたのかもしれませんね。 ちなみに、漫画を描くにあたって、誰かに習ったりはしたんですか? 矢部 独学です。 漫画を描くデジタルソフトの使い方をプロの漫画家さんに教えて頂くことはありましたが、漫画自体の描き方を習うことはありませんでした。 鉄拳 僕のパラパラ漫画も同じです。 でも、師匠につくことも専門的な学校に行くこともしなかったから、「すでにあるもの」と一線を画せて見る人に新鮮に映ったのかなと思っています。 だから僕、なるべく絵が上達しないように気を付けているんです。 たくさん描いていると自然に上達してしまう部分があるのですが、僕にとっては必ずしもそれがプラス要素にはならないことで……。 ヘタな絵だからこそ妙な味が出て応援してもらえていると思っているので。 矢部 まったく同じです! 色んな意味で調子に乗らないように気を付けています……。 鉄拳 僕たち、ネガティブなんだかポジティブなんだか(笑)。 偶然に導かれて 矢部 僕の場合、漫画原作者の倉科遼先生に薦められて描き始めたのですが、鉄拳さんは何がきっかけだったんですか? 鉄拳 まったくの偶然で、最初は番組の企画でした。 ちょうど吉本興業に入って3年くらい、周りの芸人さんのあまりの天才っぷりに落ち込み帰郷して別の仕事をしようか迷っていた時期だったんです。 矢部 それが何年か後にあの傑作、「振り子」へと繋がったのですね。 鉄拳 運が良いことに、「振り子」が大きな話題になり賞まで頂いて。 以降、パラパラ漫画の依頼をたくさん頂くようになり何とかここまでやってこられました。 そもそも、パラパラ漫画を描く人が他にあまりいなかったということが僕にとっては最大のラッキーでしたが(笑)。 矢部 そんなことはないです。 鉄拳さんの作品はパラパラ漫画としての質も高いですし、何より鉄拳さんの人柄の魅力がそのまま現れています。 真面目さはもちろんですが、人生を肯定している感じも僕は大好きです。 鉄拳 照れますね……。 家族愛や友情といったテーマは、リクエストされることが多いということもあるんですけどね。 実は今日この後、ちょうど納品する新作があって、持ってきました。 (封筒から次々と原稿の束が出てくる) 矢部 うわー、すごい! これで何枚くらいですか? 鉄拳 1500枚くらいかな。 繰り返す部分もありますが、約6分の動画になります。 矢部 コピーとかしないで、全部描いているんだ。 すげーー!! 鉄拳 僕の場合、パラパラになった時の「揺れ」も重要なので、1枚1枚全て描いています。 矢部 僕だったら絶対コピーしてます。 コピーして少しずらしてごまかしちゃうだろうな……。 実際、漫画の背景とかコピペしてますし。 鉄拳 僕の仕事は漫画家とアニメーターの間にいるようなもので、実作業の割合が大きいというか、〆切を守るためにとにかく手を動かすしかなくて、下書きもせずにひたすら毎日10時間くらい描いています。 だから常に利き手は腱鞘炎で、もはや肩まで痛み出している……。 矢部 アスリート的な悩みだ……。 それにしても下書きをしないとは驚きです。 鉄拳 場面ごとに一番最初の絵となるものだけ描いて、あとは常に直前の絵がそのまま下書きになります。 構成や流れも描きながら考えていると言ってもよくて。 描き損じたところが細部だったら直さないで適当にごまかしちゃったりもしています。 でも、そういった「偶然」が面白みを与えてくれることもあるんですよね。 矢部 すごく分かります! 僕も続編の最終回では、そんな「偶然」がものすごくいい方向に働いてくれました。 鉄拳 ちなみにどこですか? 矢部 テレビ番組に密着されていた事情があって、いったん最終回とその直前の回を入れ替えてみたらそっちの方がしっくりきて、そのままにしました。 鉄拳 そんな重要なポイントが偶然だったとは……。 そもそも大家さんと出会ったこと自体が偶然ですもんね。 矢部 そうですね。 大家さんと出会わなかったら、僕は漫画を描いていなかったでしょうし。 鉄拳 この先も、もちろん漫画は描いていくんでしょう? 矢部 理想としては80歳になっても漫画を描いていられたらいいなと思います。 鉄拳 僕は自主制作でアクションやホラーというような、これまでとはまた違うジャンルのパラパラ漫画を描いてみたいなと思ってます。 矢部 それは面白そう! 緊張しいの僕が芸人だけで食べていくのはしんどいので、漫画家芸人の先輩である鉄拳さんがこの先どんな道を切り拓かれるのか……めちゃめちゃ参考にさせて頂きます! 鉄拳 またパクらないで下さいよ~(笑)。 矢部 は、はい……! 鉄拳 「鉄拳さんと僕」楽しみにしてます。 矢部 それは絶対描きます! お二人による特別合作イラスト「大家さんと僕と鉄拳さん」。 スケッチブックの中の「大家さんと僕」を鉄拳さんが、 スケッチブックを持つ「鉄拳さん」を矢部さんが描きました。 鉄拳さんが座っているのは……。 ここだけの超特別コラボです! (てっけん お笑い芸人、パラパラ漫画家) (やべ・たろう お笑い芸人、漫画家) 単行本刊行時掲載 シリーズ紹介• 挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。 泣き笑い、傑作漫画。 《第22回 手塚治虫文化賞 短編賞受賞》• 忙しい毎日を送る一方、大家さんとの楽しい日々には少しの翳りが見えてきた。 僕の生活にも大きな変化があり、別れが近づくなか、大家さんの想いを確かに受け取り「これから」の未来へ歩き出す僕。 美しい感動の物語、堂々完結。 手塚治虫文化賞受賞、殺到する取材依頼、憧れの方との対談、そして……。 ちばてつや、里中満智子、秋本治、糸井重里ら豪華執筆陣のイラストやメッセージも収録。 『大家さんと僕』をもっと好きになる、盛りだくさんの番外編本。

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