イブプロフェン アセト アミノ フェン 市販 薬。 アセトアミノフェンと一般的な解熱鎮痛薬(NSAIDs)の違い

新型コロナにイブプロフェンは「避けるべき薬」なのか [薬] All About

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・ロキソプロフェン ・アスピリン ・イブプロフェン ・エテンザミド ・シソプロピルアンチピリン ・ジクロフェナク ・インドメタシン ・フェルビナク NSAIDsの作用機序 NSAIDsは、体の中でプロスタグランジンという物質がつくられるのを邪魔します。 プロスタグランジンは痛みや炎症を強める働きがあるため、プロスタグランジンが減ると痛みや炎症が治まります。 ここで鍵になるのがシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素です。 COXは、アラキドン酸をプロスタグランジンに変換する働きがあります。 プロスタグランジンの原料がアラキドン酸ということです。 NSAIDsはCOXの働きを邪魔して、プロスタグランジンがつくられる量を減らします。 プロスタグランジンが減るので、痛みや炎症が抑えられます。 胃が痛くなるのはなぜか プロスタグランジンには様々な働きがあります。 その一つが、胃を守る働き です。 プロスタグランジンには、胃の粘膜を増強作用があります。 それによって、胃の粘膜を胃酸から守っています。 NSAIDsを服用すると、プロスタグランジンが減ります。 プロスタグランジンが減って胃を保護する機能が弱まりために、胃の痛みなどの副作用が生じてしまうのです。 NSAIDs過敏症とは NSAIDsの服用で喘息発作が起こる理由は以下の通りです。 NSAIDs過敏症の発症機序 NSAIDsの服用で喘息発作が起こるのは、ロイコトリエンという物質が増えるためと考えられています。 これには、アラキドン酸の代謝経路が関係しています。 アラキドン酸は3つの経路で代謝されますが、COXを阻害すると一つの経路が塞がれたことになります。 そのため、ほかの経路で代謝されやすくなります。 その一つが、ロイコトリエンをつくる経路なのです。 COXが阻害されることで、ロイコトリエンが増えてしまうわけです。 インフルエンザ脳症に注意 NSAIDsは、インフルエンザの時に服用するとインフルエンザ脳症のリスクが上がります。 NSAIDsによって炎症サイトカインが増加するので、インフルエンザ感染時は浮腫や細胞の機能不全が起こりやすなるためです。 安全策としてNSAIDs全般を避けるという考え方が一般的です。 インフルエンザの疑いがある場合は、NSAIDsに属さないアセトアミノフェンを服用することが推奨されています。 詳しくは以下の記事をご覧ください。 アセトアミノフェンはNSAIDsではない アセトアミノフェンはNSAIDsには分類されません。 COXを阻害する作用が弱く、抗炎症作用がほとんどありません。 ロキソプロフェンやイブプロフェンなど、一般に使用される解熱鎮痛薬は大半がNSAIDsに分類されます。 ところが、アセトアミノフェンはNSAIDsには分類されません。 (アセトアミノフェンもNSAIDsとして記載している文献などもありますが、厳密にはNSAIDsとは区別されます。 ) NSAIDsはシクロオキシゲナーゼ COX を阻害することで抗炎症作用を発揮します。 それに対して、アセトアミノフェンは、COXを阻害する作用が弱く、抗炎症作用がほとんどありません。 抗炎症作用はほとんどありませんが、解熱鎮痛作用は持っています。 このようにNSAIDsの作用機序とは異なるため、インフルエンザの疑いがある場合にも服用できます。 アセトアミノフェンの作用機序 COX阻害作用がないのであれば、どんな作用機序で解熱鎮痛作用を発揮するのでしょうか。 詳しい作用機序は不明ですが、以下の説があります。 鎮痛作用~痛みのブレーキをかける 人間の体には、痛みを伝える神経があります。 一方で、痛みを伝える神経の働きを抑える神経があります。 (下行性抑制系といいます。 )痛みの伝達にブレーキをかける神経です。 アセトアミノフェンは、痛みの伝達にブレーキをかける神経を強める働きがあると考えられています。 解熱作用~体温調節中枢 脳の体温調節中枢に作用すると考えられています。 それにより、血管を広げて体温を下げるように働くと考えられます。 まとめ ・ロキソプロフェンなど、良く使用される解熱鎮痛薬の大半が非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)に分類されます。 ・NSAIDsはプロスタグランジンがつくられるのを邪魔することで、効果を発揮します。 ・NSAIDsは、胃の痛みや喘息発作に注意が必要です。 ・アセトアミノフェンはCOX阻害作用が弱く、抗炎症作用がほとんどないためNSAIDsとは区別されます。 参考資料: 「NSAIDsとアセトアミノフェン」(日本ペインクリニック学会).

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【市販薬】アセトアミフェン配合の風邪薬|薬剤師おすすめの総合感冒薬をピックアップ

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「Getty Images」より 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、WHO(世界保健機関)が3月11日に「パンデミック」と宣言し、世界は不安と恐怖に包まれている。 3月14日、フランスの厚生大臣オリヴィエ・ヴェラン氏が、「 イブプロフェン」などの抗炎症薬の服用によって、かえって感染を拡大させる恐れがあるとTwitterで警告した。 さらにWHOのクリスチャン・リンドマイアー報道官は、「当面は、自己投薬するならイブプロフェンではなくパラセタモール(アセトアミノフェン)の服用を勧める。 これは重要なことだ」と述べた。 しかし18日には一転、WHOはTwitterの公式アカウントを更新し、新型コロナウイルスに感染している疑いがある場合にイブプロフェンを服用することについて「控えることを求める勧告はしない」と書き込んだ。 果たして真実はどちらか? 公表されている日本における新型コロナウイルス感染者の治療報告を読むと、解熱剤には「アセトアミノフェン」を使用している例があり、感染時の発熱に医師が「NSAIDs」と呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬を選択しない傾向にあるようにも取れる。 これまでも筆者は本連載において、イブプロフェンやロキソニンなどNSAIDsの危険性を取り上げてきた。 アセトアミノフェンとNSAIDsとの違いは、「抗炎症作用」の有無にある。 NSAIDsは、炎症反応が起きると「プロスタグランジン」という物質の働きを阻害することで抗炎症作用や解熱作用を発揮する。 さらに、動物実験においてNSAIDsによって炎症性サイトカインが増加することが報告されている。 炎症性サイトカインが過剰につくられると、免疫細胞が暴走してウイルスなど外敵だけでなく健常な細胞や組織まで攻撃するようになり、免疫異常を起こす。 ミチワクリニック院長の佐久間一穂医師はこう話す。 「インフルエンザ感染患者に対してNSAIDsを使用すると、インフルエンザ脳炎や脳症の発症リスクを高めている可能性があるため、使用禁忌になっています。 そのことと関連があるのかもしれません」 インフルエンザ脳症は、発熱後1~2日で神経症状が進行し痙攣、意識障害、異常行動などの神経症状が見られ、最悪の場合は死に至る。 原因ははっきりと解明されていないが、全身症状の悪化や血管系のダメージ、過剰な免疫反応などによるものと考えられる。 佐久間医師が話すように、NSAIDsの服用により発症リスクが高まるため、インフルエンザ脳症が疑われるときにNSAIDsは推奨されない。 新型コロナウイルスでも同様のことが起こる可能性はゼロではないだろうが、あくまで推測の域を出ない。 世界五大医学雑誌のひとつであるでは、「イブプロフェンなどの抗炎症薬は体内のACE2(アンジオテンシン変換酵素2)を増やし、これが新型コロナウイルスの感染を促進して症状を悪化させるのではないか」という仮説を発表している 新型コロナウイルスは肺や腎臓などの上皮細胞のACE2(アンジオテンシン変換酵素2)を受容体として結合し侵入することがわかっている。 ACE2が増えると新型コロナウイルスの感染が進み、重症化の可能性も高まるとの仮説も成り立つのかもしれない。 仮説とはいえ、新型コロナウイルスの感染が拡大する今、原因がハッキリしない発熱があった場合、自己判断でのNSAIDsは避けるべきなのかもしれない。 しかし、アセトアミノフェンも100%安全とは言い切れず、肝障害等の副作用の恐れもあるため、適正な使用を心がけてほしい。 (文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト) 吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト 1969年12月25日福島県生まれ。 1992年東北薬科大学卒業。 薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

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【医師監修】アセトアミノフェンとロキソプロフェンの違いは?一緒に飲める?

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「バファリン」「ロキソニン」…。 この件に関して、調査中とするWHO の発言は二転三転、またもや歯切れの悪い展開をみせた。 しかし、調査中だと言われても、頭痛薬や風邪薬など、多くの市販薬にも使われ、普通に購入できる身近な薬のことだ。 今現在でわかっている薬の特性は、我々も知っておくべきだろう。 「イブプロフェン」に関する発言も、二転三転したWHO WHO が「イブプロフェンを自らの判断で服用しないで!」発言を修正したのは、正しかったのか? 事の発端は、3月14日、フランスのオリビエ・ベラン保健相が自身のツイッターで、新型コロナウイルス感染者がイブプロフェンなどの抗炎症薬を服用すると、感染を悪化させる要因となる可能性があり、熱がある場合はパラセタモール(別名:アセトアミノフェン)の服用を推奨する、というメッセージを発信したことにある。 この件に関して、WHOのリンドマイヤー報道官は3月17日、国連ヨーロッパ本部の定例記者会見で、「イブプロフェン」が新型コロナウイルスによる症状に与える影響について、「より高い死亡率につながるのかまだ証拠がなく、WHOの専門家が調査を進めている段階だ」と述べた。 そのうえで、新型コロナウイルスに感染している疑いがある場合について、「『イブプロフェン』を自らの判断で服用しないでほしい」とし、代わりに解熱鎮痛薬の「アセトアミノフェン」を使うよう呼びかけた。 (NHK NEWS WEB) これはあくまで、発熱や頭痛などで、家で市販薬を服用する場合に対してのことであり、「医療の専門家に処方されたのであれば、それは彼らの判断だ」と付け加えた。 また、イギリスの国民保健サービス(NHS)のウェブサイトは当初、アセトアミノフェンとイブプロフェンの両方を推奨していたが、 「イブプロフェンがCOVID-19を悪化させるという強い証拠はないが、(中略)我々がさらなる情報を得るまで、医師からアセトアミノフェン(原文では、パラセタモール)が合わないと言われていない限りは、新型ウイルスの症状にはアセトアミノフェンを服用すること」と助言を変更。 また、「医師にイブプロフェンを処方されている人は、医師に確認せずに服用をやめるべきではない」としている。 (BBC NEWS JAPAN) 一方で、3月18日WHOはツイッターの公式アカウントを更新し、17日の発言を修正した。 新型コロナウイルスに感染している疑いがある場合に抗炎症薬の「イブプロフェン」を服用することについて、「控えることを求める勧告はしない」。 理由については、「通常の副作用以外には症状を悪化させるという報告はされていない」としている。 (NHK NEWS WEB) またしてもグズグズな対応に、不信感だけが残るが…。 ともかく、この機に問題となっている薬の違いについて、基本的なことだけでも理解しておきたい。 インフルエンザでは、処方しないのが常識! 今回話題に上っているイブプロフェンなどのNSAIDsは、インフルエンザの際に用いると、インフルエンザ脳症を発症した場合に悪化する恐れがあるとされ、日本でも、解熱にはアセトアミノフェンを用いることが推奨されている。 とくに、小児や妊婦などには処方されず、広くではないが一般にも知られている事実のようだ。 東京都済生会中央病院・薬剤部技師長の楠見彰宏氏に話を聞くと、 「イブプロフェンは非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)に分類される薬剤のひとつです。 医師や薬剤師の間では、インフルエンザ感染時に熱を下げたい場合、非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)の使用は、禁忌ではありませんが、避けるのが常識とされています。 理由は、インフルエンザ脳症の誘発や発症時の悪化等の可能性があり、WHOやフランス保健相が言っているように、比較的安全と言われているアセトアミノフェンで代用できるからです。 代用できるものがあるのに、あえてリスクを冒す必要はないとの考え方です。 インフルエンザの場合は、非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)を原則使いません。 2000年11月には日本小児科学会から、インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであれば、アセトアミノフェンが適切であり、NSAIDsの使用は慎重にすべきである旨の見解が公表されています」(楠見彰宏氏 以下同) ただの風邪なら問題はないが、風邪らしき症状があるときに、インフルエンザの可能性だってある。 今は、新型コロナウイルスに感染している可能性もないわけではない。 現在、イブプロフェン等のNSAIDsと新型コロナウイルスとの関連性を証拠付ける情報はないが、インフルエンザと同様、何らかの悪影響が出ないとも言い切れない。 そう考えると、頭痛や発熱などの症状を抑えたいと思っても、市販薬を自分で選ぶのには注意が必要だ。 「イブプロフェン」より「非ステロイド系消炎剤(NSAIDs )」で認識すべき イブプロフェンは、様々な市販薬に使用されているため、自分で薬を選ぶ際には注意が必要だ。 しかも、今回はイブプロフェンの名前だけが取り上げられているが、気にするべきは非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)というグループ。 その中には、聞き覚えのある薬品名がいくつもある。 「非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)は、イブプロフェンだけ ではありません。 フランスのベラン保健相にしろ、最初のWHOの発言にしろ、リスクを回避するためには、自己判断でのイブプロフェン等の服用は避け、アセトアミノフェンで代用したほうがいい、ということなのだろう。 「新型コロナウイルス患者へのイブプロフェン服用による影響についてはまだわかっていません。 解熱を目的とする場合、他に比較的安全と言われている代替薬としてアセトアミノフェンがあるので、そちらを使用するようにということだと思います」 欧州のドラッグストアでは、アセトアミノフェンを成分とした医薬品が品切れしているという情報も むやみに不安がらず、きちんと知っておきたい!薬の違い <非ステロイド系消炎剤(NSAIDs )とは> イブプロフェンもその1種。 ステロイドではない抗炎症薬。 市販薬の主な用途は、月経痛、頭痛、歯痛、咽頭痛、関節痛、筋肉痛、神経痛、腰痛など。 悪寒、発熱時の解熱。 代表的なNSAIDsには、アセチルサリチル酸(商品名アスピリンなど)、イブプロフェン、ロキソプロフェン(ロキソニンなど)、ジクロフェナク(ボルタレンなど)がある。 <アセトアミノフェンとは> アセトアミノフェンまたはパラセタモール。 解熱鎮痛薬の一種。 脳の体温調節中枢や中枢神経などに作用して熱を下げたり、痛みを抑えたりする。 発熱、寒気、頭痛などの症状改善に用いられ、一般医薬品の感冒薬や解熱鎮痛薬に広く含有される。 抗炎症作用はほとんどない。 NSAIDsに比べ効果は緩やかだが、副作用が少なく比較的安全とされる(ただし、過剰摂取による肝機能障害の発現には注意が必要)。 日本の厚生労働省は、3 月18 日「購入を考える方は、店舗や薬局の薬剤師あるいは登録販売者とよく相談をしてください」と答えにならない答えを述べたが、やはり避けられるリスクは、避けたほうがいい。 また、アセトアミノフェンも合わない人はいるので、購入する際にはきちんと相談するべき。 自己判断で薬を飲み続けず、症状が続く場合には医師に相談するのが肝心だ。

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